機能説明

このページでは目的別に、手順を説明しています。

よく使う文字列(マクロ)を記憶する

ツール、マクロバー、キーバインド機能により、よく使う文字列(マクロ)を記憶しておいて使うことが出来ます。

ツール

以下の手順により、ツールメニューにツール項目を登録します。

  1. モード設定ウインドウを開きます。
  2. ツールタブを選択します。
  3. +ボタンをクリックしてツールを追加し、編集します。

ツール入力モード機能により、 ⌘ + Y の後にいくつかのアルファベットを続けて入力することで、 よく使う文字列を入力することも可能です。詳細は「ツールをキー入力だけで実行する」を参照してください。

マクロバー


以下のいずれかの方法により、ツールバーの下部の領域(マクロバー)にマクロ項目を登録します。

キーバインド

以下の手順により、キーへ文字列を登録します。

  1. モード設定ウインドウを開きます。
  2. キーバインドタブを選択します。
  3. コントロールキー等と、各種文字キーの組み合わせを選択し、下部の動作メニューから「文字列挿入」を選択します。
  4. 挿入文字列にテキストを入力し、設定ボタンを押します。

ツールコマンドについて

いずれの場合も、ツールコマンドが使用可能です。

たとえば、以下のように記述されたツールボタンや、キーバインドされたキーを押したときに、 テキスト上で選択されている文字列を<p>〜</p>で囲むことができます。

記述例:

<p><<<SELECTED>>></p>

詳細はツールコマンドの説明を参照してください。

ツール/マクロバーに登録可能なもの

ツール/マクロバーには以下のものを登録できます。

ツールの種類動作の説明
テキストファイル

キャレット位置、もしくは、選択範囲に、テキストファイルの内容を挿入します。
このとき、<<<>>>の間に囲まれた部分は、 ツールコマンドとなり、特定の動作をmiにさせることが可能です。

JavaScript

JavaScriptにより、miのドキュメントのテキストを制御することが可能です。

AppleScriptコンパイル済みファイル

AppleScriptコンパイル済みファイルを実行します。
詳細はAppleScriptの説明を参照してください。

アプリケーション(のエイリアス)

アプリケーションを起動します。
ファイル名のどこかに「drop」の4文字を付け加えておくと、 最前面のドキュメントのファイルをそのアプリケーションにドロップします。

ツール/マクロバー項目の編集

既に存在するツールを編集するには、以下のいずれかの方法を用います。

指定フォルダ内のファイルから検索する (grep)

指定フォルダ内の複数のファイルから、文字列を検索することができます。 詳細は、マルチファイル検索の説明を参照してください。

必要なファイルを少ない操作で開く

メニューからファイル→開くを選択してファイルを開く方法の他に、 以下のようなファイルの開き方があります。

ファイルの開き方説明
選択部分を開く

テキストウインドウ上で、選択部分に記述されたファイルパスのファイルを開きます。

正確に言うと、現在編集中のファイルからの相対ファイルパス部分にキャレットがある状態、もしくは、それを選択した状態で、 メニューからファイル→選択部分を開く(もしくは、 ⌘ + D )を選択すると、 対象ファイルを開きます。
たとえば、HTMLで、<a href="../index.html"> と記述されている場合、"../index.html"内で 選択部分を開くを行うと、 1つ上のフォルダのファイル名index.htmlというファイルを開きます。

なお、絶対ファイルパスが記述された部分で、選択部分を開くを行った場合でも、そのファイルを開くことができます。
また、URLが記述された部分で、選択部分を開くを行った場合は、ブラウザでURLを開きます。

また、モード設定ウインドウ→文法タブ→組み込みの文法定義を使うをOnにした場合、 キャレット位置にファイルパスが無い場合は、関連するファイル(ヘッダファイルやCSSファイル等)を開きます。

ファイルを開くアプリケーションを、 環境設定ウインドウ→その他タブ→起動アプリケーション で指定することができます。設定方法の詳細は環境設定の説明を参照してください。

最近開いたファイル

ファイル→最近開いたファイル、または、 サブウインドウ「最近開いたファイル」から、最近開いたファイルを開くことができます。

同じフォルダから開く

ファイル→同じフォルダから開く、または、 サブウインドウ「同じフォルダのファイル」から、同じフォルダのファイルを開くことができます。

同じプロジェクトから開く

ファイル→同じプロジェクトから開く、または、 サブウインドウ「同じプロジェクトのファイル」から、同じプロジェクトのファイルを開くことができます。
プロジェクトについては、プロジェクトフォルダの説明を参照して下さい。

キーワードを登録する

モード設定の「キーワード」タブにて、キーワードを登録することが出来ます。
キーワードを登録すると、キーワードの色付けや、補完入力、キーワード情報の表示などが可能です。

キーワードの登録は、モード設定画面のエディットボックスに直接入力する方法と、CSVファイルを使う方法があります。

CSVファイルを使用すると、キーワード説明の記述や、親キーワードの設定、補完入力時の入力テキストなどを設定出来ます。

こちらのページにサンプルを置いています。ご参照下さい。
(また、各種モードのキーワードはCSVで設定していますので、こちらもご参考にしてください。)

CSVファイルはWeb上のファイルを指定することもできます

たとえば以下のように設定すると、tracのチケット番号をキーワードとして登録し、キーワード情報としてチケットタイトルを表示することが出来ます。
(テキスト内のtrac番号をクリックしたときに、キーワード情報ウインドウがポップアップし、チケットタイトルが表示されます。)

キーワードを補完入力する

キーワードの最初の数文字を入力し、Shift+スペースキー(デフォルトのキーバインドの場合)を押すと、 単語全体を補完入力することが可能です。

候補が複数あるときは、続けてShift+スペースキーを押すと、次の候補に置き換わります。

前の候補に戻るときは、Shift+タブキーです。

補完入力(省略入力)のキーは、環境設定→サブウインドウタブで変更可能です。

文字色・背景色等を設定する

文字色・背景色はモード設定→色タブで設定します。

カラースキームから選択して一括設定することもできます。

カラースキームは以下のいずれかの方法で追加可能です。

上記のファイルを、「ColorScheme フォルダを開く」ボタンをクリックして、 そのフォルダに格納し、「メニューを更新」をクリックすると、メニューに追加されます。

ハイライト色、色の濃さはCSVファイルの場合のみ設定可能です。
必要に応じて、選択色の濃さ等を調整お願いします。

SFTP経由などでサーバー上のファイルを編集する

サーバー上のリモートファイルを直接編集することができます。
現在のバージョンでは、SFTP, FTPS, FTPに対応しています。(SFTPはMac OS X 10.8以降のみ対応)

設定方法

  1. メニューからmi→環境設定を選択します。環境設定ウインドウが表示されます。
  2. リモートファイルタブを選択します。
  3. 左下のボタンをクリックしてアカウントを追加した後、サーバー名等を設定します。

例えば下記のように設定します。

SFTPの場合、公開鍵認証を使用することも可能です。
秘密鍵のファイルパスと、秘密鍵のパスフレーズを設定してください。
(秘密鍵のパスフレーズはパスワード欄に設定してください。秘密鍵のパスフレーズを設定していない場合は空欄にしてください。)

使用方法

  1. サブウインドウ「リモートファイル」を開きます
  2. サーバー名を選択します
  3. フォルダをたどって対象ファイルを選択します

編集・保存方法は、ローカルファイルの編集・保存方法と同じです。

リモートファイルサブウインドウはサイドバーにドック可能です。

接続できない場合

接続できない場合、エラーダイアログが表示されます。 エラーメッセージにより下記の理由が考えられます。

SFTPの場合:

FTPSの場合:

矩形選択・編集する

テキストウインドウ上のテキストを四角(矩形)で囲んだ部分を、 一度に削除したり、コピー&ペーストしたり、ドラッグ&ドロップしたりすることができます。

  1. メニューから編集→矩形選択モードをONにするを選択します。
  2. マウスでテキストを選択します。矩形に選択されます。
  3. 編集します。
  4. メニューから編集→矩形選択モードをOFFにするを選択すると、通常の選択モードに戻ります。

ビューを分割する

1つのドキュメントについて、複数の箇所をそれぞれ別の表示エリア(ビュー)で表示・編集することができます。

ツールバーの「横/縦分割」ボタンでビュー分割します。

見出し行を一覧表示する

サブウインドウ「見出しリスト」により、見出し行を一覧表示可能です。

クリックすると見出し行にジャンプできます。

どの行を見出し行にするかは、モード設定ウインドウ→見出しタブにて、カスタマイズできます。

文字数を数える

サブウインドウ「テキスト情報」により、文字数、単語数、現在の文字の情報、見出しパス等をリアルタイム表示します。

1行の文字数に制限がある場合の編集機能

メールマガジンの編集等、1行の文字数に制限がある文書の編集の場合、たとえば以下のような手順で編集することができます。

  1. メニューからドキュメント→行折り返し→行折り返しあり(文字数指定)を選択し、 1行の文字数(半角アルファベットでの文字数)を設定します。
    全角文字は1文字で2文字分の扱いとなります。よって、たとえば1行を全角35文字にしたい場合は、「70文字」に設定してください。
    ただし、環境設定ウインドウ→詳細タブ→タブや行折り返しの計算において全角文字を2文字とみなす をOffにすると、全角半角に関わらず1文字として数えます。
  2. 編集が終わったら、 編集→すべて選択でドキュメント全体を選択した後、メニューから編集→選択部分を行折り返し位置で改行 を選択します。これにより、行折り返しの位置に、改行コードが挿入されます。
  3. ドキュメント全体をコピー&ペーストして、メールマガジン発行ページ等のフォームに入力します。

他の方から入手したモードをインストールする

他の方から入手したモードを自分の環境にインストールするには、以下の手順で設定します。

  1. mi テキストエディタ→新規モード追加...を選択します。
  2. 選択したフォルダのモードからインポートをクリックし、入手したモード一式のフォルダを選択します。
  3. 追加ボタンを押してください。

なお、既に同じ名前のモードが存在するときは、追加ボタンを押せませんので、名前を変更してから追加ボタンを押してください。

モードを新規作成する

モードを新規作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. mi テキストエディタ→新規モード追加...を選択します。
  2. モードの名前を入力し、追加ボタンを押してください。

モードを削除する

モードを削除するには、以下の手順のようにしてください。

  1. モード設定ウインドウを開きます。
  2. モード設定ウインドウのタイトルバーをコマンドキーを押しながらクリックし、modeフォルダを選択します。。
  3. Finder上で、対象モードの名前が付いたフォルダが表示されます。
  4. miを終了します。
  5. 対象モードの名前が付いたフォルダをゴミ箱に捨てるか、別の場所に移動します。
  6. miを起動します。

全角-半角や大文字-小文字等の変換を行う

文字列を選択して、 メニューから編集→文字種変換→("大文字→小文字"等)を選択することにより、 選択部分の文字種を変換することができます。

右クリック→文字種変換→("大文字→小文字"等)でも実現可能です。

ツールをキー入力だけで実行する

メニューから編集→ツール入力モードを選択(もしくは ⌘ + Y )することにより、ツール入力モードとなり、 キー入力だけでツールを起動することが可能です。

あらかじめ、各ツールのファイル名/フォルダ名をアルファベット1文字+スペースで始まる名前にしておくことにより、 そのアルファベット1文字をキーボードから入力することで、そのツールやフォルダが選択されます。

たとえば、"L リンク"という名前のツールがツールメニューのルートにある場合は、 ⌘ + Y の後、Lキー入力でそのツールを起動できます。

どのツールにも該当しないキーを押すと、ツール入力モードは解除されます。

プロジェクトフォルダを設定する

メニューからファイル→プロジェクトフォルダの設定を選択することにより、 「プロジェクトフォルダ」を設定することができます。

「プロジェクトフォルダ」を設定すると、そのフォルダ、および、サブフォルダ内の全てのファイルがそのプロジェクトに属しているとみなされ、 プロジェクト毎の処理を実行することが可能です。

以下の機能で、プロジェクトを指定することができます。

機能説明
マルチファイル検索

フォルダ指定同じプロジェクトを選択することにより、 最前面のドキュメントと同じプロジェクトに属するファイルを対象とした検索を行います。

サブウインドウ「同じプロジェクトのファイル」

最前面のドキュメントと同じプロジェクト内のファイルを一覧表示し、クリックにより開くことができます。

ファイルメニュー→同じプロジェクトから開く

最前面のドキュメントと同じプロジェクト内のファイルを開くことができます。

プロジェクトフォルダを設定すると、そのフォルダにmiprojという名前のファイルを作成します。 どうしてもプロジェクトフォルダ設定を解除したいときは、そのファイルを削除してください。 (現状では、空ファイルです。)

スペルチェックする

次のスペルチェック機能が使用可能です。

スペルチェックの言語はモード毎に設定可能です。(モード設定の「編集」タブで設定)

なお、キーワード・識別子は、スペルミスとは認識されません。

「戻る」「進む」ボタンで移動する

ツールバーの「戻る」「進む」ボタンで、以前のキャレット位置へ移動することが出来ます。
Webブラウザの「戻る」「進む」ボタンと同様の感覚で、以前、編集・参照していた箇所へジャンプすることが出来ます。

以下の場合に、現在のキャレット位置の履歴が記憶されます。
「戻る」「進む」ボタンは、この履歴のキャレット位置へ移動します。

なお、ツールコマンドNAV-PREV, NAV-NEXTをキーに登録することにより、 この機能をキーから実行することも可能です。

コマンドラインから開く

コマンドラインから mi でファイルを開くには下記のように入力します。

open /Applications/mi.app -n --args filepath +linenumber

filepath: ファイルパスを絶対パスで指定します。

+linenumber: ファイルを開いた後の表示段落番号を指定します。指定しなくても構いません。

"filename +linenumber"は繰り返し可能です。

Subversion / git レポジトリと比較する

以下のいずれかの方法で、Subversionやgitのレポジトリ内容をサブテキスト上に表示し、左右で比較することが可能です。

この機能は、環境設定ウインドウ→比較→Subversion / git 連携機能を使うをOnにした状態で、Subversionまたはgitでチェックアウトしたファイルを開いた場合に有効です。

Subversion / git にコミットする

以下のいずれかの方法で、現在のドキュメントの内容(ファイル保存済みの内容)を Subversion または git にコミットできます。

コミット画面が開きます。diff 欄にて変更内容を確認し、メッセージを記入した後、「コミット」をクリックしてください。
コミットに成功したら、下に結果が表示されます。

プラグインを使用する

モード設定の一般タブにて、プラグインの使用ON/OFFを設定できます。
例えば、HTML系のモードでは、デフォルトでJSHINTによるJavaScript文法チェックをONにしておりますが、もし不要な場合はOFFにしてください。

なお、プラグインの作成方法は、JavaScriptのページをご参照ください。

ファイルをドラッグ&ドロップしたときの動作を設定する

ファイルをドラッグ&ドロップしたときの動作を、ファイルの拡張子ごとに設定することが可能です。

モード設定の機能タブの「ファイルのドラッグ&ドロップ」にて、拡張子ごとに挿入文字列を設定します。
挿入文字列内に下記のコマンドを<<<と>>>で囲って記述することで、特別な文字列を挿入することが可能です。

コマンド挿入される文字列

PATH

ドラッグ中のファイルの(ドロップ先ドキュメントからの)相対パスを挿入します。

FILENAME

ドラッグ中のファイル名を挿入します。

FILENAME-NOSUFFIX

ドラッグ中のファイル名から拡張子(ピリオド含む)を削除した文字列を挿入します。

DIRECTORY

ドラッグ中のファイルの親フォルダの名前を挿入します。

IMAGEWIDTH

ドラッグ中のファイルが画像ファイルの場合、その幅ピクセル数を挿入します。

IMAGEHEIGHT

ドラッグ中のファイルが画像ファイルの場合、その高さピクセル数を挿入します。

IMAGEHALFWIDTH

ドラッグ中のファイルが画像ファイルの場合、その幅の半分のピクセル数を挿入します。

IMAGEHALFHEIGHT

ドラッグ中のファイルが画像ファイルの場合、その高さの半分のピクセル数を挿入します。

URL

Webブラウザからリンク等をドラッグ&ドロップした場合に、URLを挿入します。

TITLE

Webブラウザからリンク等をドラッグ&ドロップした場合に、タイトルを挿入します。

CARET

ドラッグ&ドロップ後、この位置にキャレットを移動します。

設定例:

<img src="<<<PATH URL>>>" width="<<<IMAGEHALFWIDTH>>>" height="<<<IMAGEHALFHEIGHT>>>" alt="<<<TITLE>>>">